最新 地学事典 「渦動粘性」の解説
かどうねんせい
渦動粘性
eddy viscosity
流体中に乱流による渦が存在するときに新たに生じる粘性。乱流では剪断に対する抵抗が流体塊の渦運動によって増加するため,粘性率が非常に大きくなる。これを渦動粘性といい,その定数を渦動粘性係数と呼ぶ。これに対し,普通の粘性を分子粘性(molecular viscosity)ということがある。渦動粘性は,流体の種類や温度状態が同一であっても,生じる渦のサイズや速度構成によってさまざまな値をとり一定ではない。通常,分子粘性より大きい。
執筆者:田中 淳
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

