格段(読み)カクダン

デジタル大辞泉 「格段」の意味・読み・例文・類語

かく‐だん【格段】

[名・形動]
物事程度の差がはなはだしいこと。また、そのさま。「一年前に比べて格段に上達した」「格段相違
物事の程度が普通をはなはだしく超えていること。また、そのさま。
「この―なる地位に於いても」〈漱石吾輩は猫である
格別かくべつ[用法]
[類語]段違い飛び切り特別非常大変大層異常極度けた外れ桁違い並み外れ著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらい途方もない途轍とてつもないこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並なみなみならぬ特に桁が違う断然ぶっちぎり圧倒的絶対的世界的記録的記録破り強いきついどぎつい手ひどい激しい厳しい手厳しい辛辣すさまじい猛烈痛烈強烈苛烈熾烈しれつめためた極めて至って甚だごく至極しごく滅法めっぽうすこぶるいともとても大いに実にまことに一方ひとかたならずさんざっぱらさんざんさんざこってりめちゃくちゃめちゃめっちゃ底抜け恐るべきこよなく殊の外ひときわ特段度外れ法外べらぼうとんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらいかけ離れる

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精選版 日本国語大辞典 「格段」の意味・読み・例文・類語

かく‐だん【格段】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 段階や程度が、標準を超えてはなはだしいこと。普通の物事や場合と非常に違うさま。
    1. [初出の実例]「かの松だけを見れば、もらいし時よりかくだんちいさくなれば、ていしゅ、はらを立て」(出典:咄本・さとすゞめ(1777)松茸)
    2. 「仏神の智恵は隔(カク)段にして」(出典滑稽本・古朽木(1780)二)

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