温樹(読み)おんじゅ

精選版 日本国語大辞典 「温樹」の意味・読み・例文・類語

おん‐じゅヲン‥【温樹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 漢の孔光が、宮中の温室殿にどんな木がはえているかと家人に聞かれても、黙って答えなかったという、「漢書‐孔光伝」に見え、「蒙求」に引かれた故事に基づく造語 ) 温室殿にある木。それについて語らないということで、朝廷内のことをみだりに口にしない、つつしみ深さのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「温樹莫知多又少、応夢到上仙家」(出典菅家文草(900頃)五・上巳日、対雨翫花)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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