温樹(読み)おんじゅ

精選版 日本国語大辞典 「温樹」の意味・読み・例文・類語

おん‐じゅヲン‥【温樹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 漢の孔光が、宮中の温室殿にどんな木がはえているかと家人に聞かれても、黙って答えなかったという、「漢書‐孔光伝」に見え、「蒙求」に引かれた故事に基づく造語 ) 温室殿にある木。それについて語らないということで、朝廷内のことをみだりに口にしない、つつしみ深さのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「温樹莫知多又少、応夢到上仙家」(出典菅家文草(900頃)五・上巳日、対雨翫花)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android