温言(読み)オンゲン

デジタル大辞泉 「温言」の意味・読み・例文・類語

おん‐げん〔ヲン‐〕【温言】

あたたかみのある優しい言葉。
「『おぎんちゃん!』などと―で呼留よびとめる」〈紅葉・二人女房〉

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精選版 日本国語大辞典 「温言」の意味・読み・例文・類語

おん‐げんヲン‥【温言】

  1. 〘 名詞 〙 やさしくて情のこもったことば。また、そういうことばを口に出すこと。
    1. [初出の実例]「久不温言、明日夕参啓如何」(出典小右記‐長和元年(1012)六月一日)
    2. 「今からは人が温言して来れば温言して答ふ」(出典:入江杉蔵宛吉田松陰書簡‐安政六年(1859)四月二二日頃)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐明徳馬皇后紀〕

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普及版 字通 「温言」の読み・字形・画数・意味

【温言】おんげん

優しい言。

字通「温」の項目を見る

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