湯之村(読み)ゆのむら

日本歴史地名大系 「湯之村」の解説

湯之村
ゆのむら

[現在地名]鹿児島市東桜島町ひがしさくらじまちよう

野尻のじり村の東に位置し、南端観音かんのん崎がある。東は古里ふるさと村。藤崎氏系図(藤崎家文書)の公頼(正平一二年生れ)の項に「始テ于隅州ニ下向シテ、桜島湯之村之内ニ住居ス、俗ニ今古里ト云フ」とある。藤崎氏は公頼の祖父公綱の代に肥後国に居住し、藤崎ふじさき八旛宮(現熊本市)にちなんで藤崎を称したという。寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳では高六四石余。「三州御治世要覧」によれば延享(一七四四―四八)頃の高八二石余。文化七年(一八一〇)の百姓家数九二・郷士家数四(九州東海辺沿海村順)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android