デジタル大辞泉 「古里」の意味・読み・例文・類語 ふる‐さと【古里/▽故里/▽故▽郷】 1 自分の生まれ育った土地。故郷こきょう。郷里。「―に帰る」2 荒れ果てた古い土地。特に、都などがあったが今は衰えている土地。「君により言の繁きを―の明日香あすかの川にみそぎしに行く」〈万・六二六〉3 以前住んでいた、また、前に行ったことのある土地。「ひとはいさ心もしらず―は花ぞ昔の香に匂ひける」〈古今・春上〉4 宮仕え先や旅先に対して、自分の家。自宅。「見どころもなき―の木立を見るにも」〈紫式部日記〉[類語]故郷・郷里・郷土・国・田舎・在所・国もと・郷党・郷国・郷関・家郷・故山・生地・生国・生まれ故郷・里・地元・出生地・出身地・墳墓の地 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「古里」の意味・読み・例文・類語 ふる‐さと【古里・故郷】 〘 名詞 〙① 以前、都などがあって栄えたが今はさびれている土地。旧都。旧跡。[初出の実例]「古郷(ふるさと)の飛鳥はあれどあをによし奈良の明日香を見らくし好しも」(出典:万葉集(8C後)六・九九二)② 昔から一族の住んできた土地。また、生まれ育った土地。郷里。こきょう。[初出の実例]「情ゆも我は思はずきまたさらに吾が故郷(ふるさと)に還り来むとは」(出典:万葉集(8C後)四・六〇九)③ かつて通ったり住んだりした土地や家。昔なじみの場所。[初出の実例]「ひとはいさ心もしらずふるさとは花ぞむかしのかににほひける〈紀貫之〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春上・四二)④ 宮仕え先や旅先などに対して、自宅の謙称。[初出の実例]「見どころもなきふるさとの木立を見るにも、ものむつかしう思ひみだれて」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月)⑤ ( 比喩的に ) 精神的なよりどころ。[初出の実例]「杉山は、ジュリアンがレナール夫人を狙撃しながらおほらかな愛情にこころのふるさとを見出し」(出典:スタンダールの小説主張(1943)〈大井広介〉)⑥ 女陰の異称。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「古里」の意味・わかりやすい解説 古里[温泉] (ふるさと) 鹿児島県鹿児島市,桜島南岸の温泉。食塩泉,48℃。桜島火山の溶岩でつくられた浴槽が名物。作家林芙美子の文学碑がある。国道224号線が通じ,桜島観光の基地となっている。島の西岸袴腰港(桜島港)からバスの便がある。執筆者:榊原 貴士 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア 「古里」の意味・わかりやすい解説 古里[温泉]【ふるさと】 鹿児島県鹿児島市桜島南岸にある温泉。弱食塩泉。48℃。江戸時代より知られ,鹿児島湾に臨み展望がよく,近くに林芙美子の文学碑がある。桜島西岸の桜島港からバス。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by