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桜島 さくらじま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

桜島
さくらじま

鹿児島県中部,鹿児島市中東部の旧町域。桜島の西半を占める。1973年西桜島村から改称して町制。2004年鹿児島市に編入。産業は観光中心で,昭和溶岩原,大正溶岩原などがあり,ほとんど全域が霧島錦江湾国立公園に属する。ビワ,ポンカン桜島小みかん桜島大根などの栽培が行なわれる。西端の桜島港(袴腰)は桜島の主要港で,鹿児島本港とフェリーで結ばれている。

桜島
さくらじま

大阪市此花区南西部の地区。安治川河口右岸の埋立て地で,北と西は大阪北港,南は安治川内港に面し,東は北港運河で限られる。東半には金属,造船の大工場が立地し,西半は埠頭地区で,クレーン,上屋,倉庫などの施設のほか貯油槽が並ぶ。 JR桜島線の終点。

桜島
さくらじま

鹿児島県中部,鹿児島市の中心市街地の対岸にあるほぼ円形の火山島。活火山で,常時観測火山。鹿児島市に属する。霧島火山帯に属し,北岳(1117m。最高峰で御岳ともいう),中岳(1060m),南岳(1040m)の 3峰がほぼ南北に連なった複合火山。有史以来,文明3(1471)年,同 7年,同 8年,寛永19(1642)年,安永8(1779)年など数多く爆発を繰り返している。特に 1914年の噴火は大きく,噴出した溶岩流で八つの村落が埋没,当時南東部にあった大隅海峡も埋没し,大隅半島陸続きになった。その後も 1935,1946,1955年と記録に残る爆発を繰り返し,近年も南岳山頂火口で活発な噴火活動が続いている。また 2006年には 58年ぶりに昭和火口が噴火活動を再開した。島には古里温泉,桜島マグマ温泉などの温泉があり,1964年には霧島屋久国立公園(→霧島錦江湾国立公園)に指定された。畑作が主で,桜島大根,ミカン,ビワを特産。鹿児島-桜島(袴腰)間は,市営の桜島フェリーが 24時間運航し,島の南岸を国道224号線が通る。面積 77.0km2

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

桜島

約2万6千年前、鹿児島湾の大きな穴「姶良(あいら)カルデラ」の南縁に生じた成層火山。北、中、南岳と多数の側火山からなり、東西12.2キロ、南北9.5キロ、周囲52キロの不規則な楕円(だえん)形。約2万9千年前の巨大噴火で火砕流が南九州全域を埋め尽くした跡がシラス台地だ。天平(764年)、文明(1471〜76年)、安永(1779年)、大正(1914年)の大噴火はすべて山腹噴火で、大量の溶岩を流出し、多数の犠牲者を出した。大正噴火大隅半島と陸続きに。有史後の山頂噴火は南岳だけ。16日現在の火山活動度レベルは2(比較的静穏)で、南岳と昭和火口から半径2キロ以内が立ち入り禁止。

(2007-05-17 朝日新聞 朝刊 長野全県 2地方)

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デジタル大辞泉の解説

さくら‐じま【桜島】

鹿児島県中部、鹿児島湾にある火山島。北岳・中岳・南岳の三峰よりなり、現在南岳が活動。大正3年(1914)の噴火で大隅(おおすみ)半島につながる。霧島錦江湾国立公園の一部。
梅崎春生(うめざきはるお)の小説。昭和21年(1946)発表。終戦前後の桜島で、村上兵曹と兵士たちとが死と直面する極限状況を描く。

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百科事典マイペディアの解説

桜島【さくらじま】

鹿児島湾の奥部に位置する火山島。周囲約48.2km,面積約73km2。1914年の大噴火(大正噴火)で溶岩が大量に流出し,瀬戸海峡を埋め尽くして大隅半島と陸続きとなった。
→関連項目鹿児島[県]霧島屋久国立公園

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デジタル大辞泉プラスの解説

桜島

鹿児島県鹿児島市にある道の駅。国道224号に沿う。

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世界大百科事典 第2版の解説

さくらじま【桜島】

鹿児島湾北部,鹿児島市街地の対岸に位置する火山島で,1914年(大正3)の大正噴火で流出した溶岩(大正溶岩)により,大隅半島と陸続きとなった。直径8~10km,面積約80km2。島のほぼ中央には御岳(おたけ)(北岳。1117m),中岳(1060m),南岳(1040m)の主峰が連なり,山麓には溶岩円頂丘権現山,引ノ平,春田山,軽石丘の鍋山など多数の溶岩流が側火山として分布している。 桜島は姶良(あいら)カルデラの南部に後カルデラ丘として約1万3000年前から活動を始め,まず御岳が形成され,約5000年前から活動の中心は南岳に移った。

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大辞林 第三版の解説

さくらじま【桜島】

鹿児島市街の沖合3キロメートル、鹿児島湾にある火山島。1914年(大正3)の大噴火で大隅半島と陸続きになる。南岳(海抜1040メートル)は現在も噴火を繰り返し、噴煙を上げて周辺に火山灰の被害を与えている。桜島大根を特産。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔鹿児島県〕桜島(さくらじま)


鹿児島県中部、鹿児島湾内に位置し、第四紀更新世に形成された姶良(あいら)カルデラの南縁に噴出した火山。最高峰の御(おん)岳(北(きた)岳とも。標高1117m)と現在も噴火活動を続ける南(みなみ)岳の2つの成層火山を中心に、中(なか)岳などの寄生火山および多くの側火山からなる。全域が鹿児島市に属する。有史以来しばしば甚大な被害を伴う噴火を起こし、とくに1914年(大正3)の大噴火では死者58人を出して、溶岩流が大隅(おおすみ)半島との間の海を埋め陸続きとした。その後も噴火活動は断続し、鹿児島市付近では降灰が日常化。霧島屋久(きりしまやく)国立公園の一中心。鹿児島港との間にフェリーが運航。南麓(なんろく)に古里(ふるさと)温泉がわく。ミカン・ビワの果樹栽培ほか、桜島ダイコンなど野菜のハウス栽培が盛ん。

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世界大百科事典内の桜島の言及

【遷移】より


[一次遷移primary succession]
 火山の溶岩流のように,遷移開始時の基質に種子などの繁殖器官を含めて植物がない場合をいう一次遷移は,次のように進行する。暖温帯の鹿児島県桜島で,噴出年代が異なる溶岩上で調べられた乾性系列の例では,裸の岩石の表面にまず地衣類・蘚苔類が着生してくる。続いて,火山灰の集積した場所や岩石の割れ目に,タマシダ,イタドリなどの乾燥に強い多年生草本が侵入する。…

※「桜島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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