湯玉浦
ゆたまうら
響灘に突き出した鯖釣山の南東麓に位置する。この浦が漁業集落を形成した時期は不明であるが、慶安五年(一六五二)の松谷浦(川棚)と小串浦の境目定書の署名に宇賀浦庄屋三郎右衛門とあり、おそらく慶長検地以後に変化したものと思われる。また、明和九年(一七七二)の物請状の請人には、湯玉浦五人、細小頭二人、畔頭二人、庄屋忠右衛門とあり、その頃の同浦の規模がうかがえる。
湯玉浦は大敷網の発祥地で、「豊浦郡水産史料」によれば、明暦二年(一六五六)山本惣左衛門が魚敷網を考案。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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