湯船原城跡
ゆふねはらじようあと
八代海を眼下にする小丘上にある。中世栖本氏の拠城跡。慶長国絵図の「栖本」の地点に当城と思われる城が描かれている。慶安四年(一六五一)の肥後国大道小道等調帳(県立図書館蔵)に「湯船原古城 山城曲輪四百弐拾間、右之古城より湯船原村迄四町」とみえる。「事蹟通考」の栖本氏系図によれば、栖本氏は菊池氏の枝族という。文明一五年(一四八三)栖本氏は八代古麓城(現八代市)の攻撃を開始した相良為続に援兵を出している(天文五年一一月二二日付「沙弥洞然長状写」相良家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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