一族郎党(読み)イチゾクロウドウ

デジタル大辞泉 「一族郎党」の意味・読み・例文・類語

いちぞく‐ろうどう〔‐ラウダウ|‐ラウドウ〕【一族郎党/一族郎等】

《「いちぞくろうとう」とも》
一家一族家族
同族家来
一族とその関係者。「選挙運動に―を総動員する」

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精選版 日本国語大辞典 「一族郎党」の意味・読み・例文・類語

いちぞく‐ろうどう‥ラウダウ【一族郎党】

  1. 〘 名詞 〙 ( 現代は「いちぞくろうとう」とも )
  2. 一家一族。
    1. [初出の実例]「神門家の一族郎党というべきものと主な客人と」(出典:日月の窓(1957‐58)〈阿部知二〉一)
  3. 家の子と郎等。
    1. [初出の実例]「固唾(かたず)をのんでいた武田の一族郎党たちも」(出典鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉三)
  4. ( 比喩的に ) 流派宗派などの組織の全体。
    1. [初出の実例]「封建伝統の一門一座という組織、〈略〉その一族郎党の生活を引負わねばなるまい」(出典:第4ブラリひょうたん(1954)〈高田保〉上戸・下戸)

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四字熟語を知る辞典 「一族郎党」の解説

一族郎党

同じ血族関係の者とそれにつき従う者。転じて、有力者に率いられて、それと密接な利害関係にある人々。

[使用例] いくさは凄惨をきわめ、武田の一族郎党たちは、ほとんど死んでしまった[花田清輝*鳥獣戯話|1960~62]

[使用例] 妻の道子、女子大に入った娘、高校二年の息子、それにお手伝いさんと、一家五人。にぎやか好きの風越らしく、いかにも一族郎党ひきつれての旅という感じであった[城山三郎*官僚たちの夏|1974]

[解説] 「一族」は一つの血縁の者。「郎党」は家来。現在では「いちぞくろうとう」ともいいます。

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