湯谷悪谷遺跡(読み)ゆだにわるだにいせき

日本歴史地名大系 「湯谷悪谷遺跡」の解説

湯谷悪谷遺跡
ゆだにわるだにいせき

[現在地名]石見町日貫

弥生時代の高地集落跡と横穴古墳群の複合遺跡。グラウンド建設に伴い石見町教育委員会が昭和六三年(一九八八)から三年かけて調査を行った。弥生時代の集落跡は平地から約三〇メートル高い丘陵の尾根上にあり、後期後葉の竪穴住居跡五棟と土壙墓が掘出されている。うち弥生後期末の大型住居跡からほぼ鶏卵大の鉄滓約三〇が採取され、また多数の在地土器に混じって近畿地方から搬入されたとみられる庄内式甕形土器一個が発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android