湯野本浦
ゆのもとうら
立石村のうちで、壱岐八浦の一つ。平戸藩浦掛の支配で、在方の本村とは別に扱われる場合が多い。湯山に温泉があることに由来する地名で、寛文元年(一六六一)湯の元潟に表四八間・入二五間の新地を築き、浦人家敷二五軒を建て、湯客の宿としたという(松浦家世伝草稿)。あるいは同二年の秋に守護代の山本甚左衛門清方が洲渚を埋めて、湯浦および黒崎浦・浦海浦の民家を移して、浴泉に便利な集落としたのが始まりともいう(壱岐名勝図誌)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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