長崎県壱岐島の北西岸,湯本湾の湾奥部にある温泉。壱岐市に属する。湯本から南東方向に,島を横断する構造線に沿う小規模な流紋岩,石英斑岩などの酸性貫入岩の活動が,温泉源と密接な関係があると推定されている。泉質は臭素を含む純食塩泉,泉温は69℃,壱岐唯一の温泉で,国民温泉に指定されている。
執筆者:竹内 清文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
福島県いわき市の一地区。旧湯本町で、1954年(昭和29)常磐市(じょうばんし)、1966年いわき市となる。温泉と炭鉱の町として知られたが、炭鉱閉山後は、常磐ハワイアンセンター(現、スパリゾートハワイアンズ)、いわき市石炭・化石館、21世紀の森公園などができた。工業地化も進んでいる。JR常磐線湯本駅、常磐自動車道いわき湯本インターチェンジがあり、国道6号が通じる。
[原田 榮]
…一方島の周囲の海岸には,壱岐八浦とよばれる集村形態の漁村が分布する。八浦とは郷ノ浦,渡良(わたら)浦(小崎浦を含む),湯本浦,勝本浦,瀬戸浦,芦辺浦,八幡浦,印通寺浦である。江戸時代には,これらの浦にのみ漁業権が与えられていた。…
…古代の箱根山は山岳信仰の聖地で,757年(天平宝字1)には箱根三所権現がまつられたと伝えられる。中世には鎌倉幕府の庇護のもとに栄え,江戸時代に入ると箱根関が置かれ,中心集落の箱根は宿場町として,元箱根は箱根神社の門前町として,湯本は湯治場として発展した。1888年に小田原馬車鉄道が開通し,ついで1900年には小田原電気鉄道(のちの箱根登山鉄道)の路面電車に発展するに及び,近代的な観光保養地として発展を遂げた。…
…火山群の溶岩円頂丘近くには,東西に五色(別称,ニセコ。純食塩泉,80℃),湯本(純食塩泉,76℃),新見(にいみ)(正苦味泉,70℃)の温泉が分布し,山麓中部には山田(別称,比羅夫(ひらふ)。単純硫黄泉,45℃),昆布(純食塩泉,42~53℃),薬師(純食塩泉,42℃)が,尻別川河畔には昆布川(純食塩泉,42℃)の温泉がある。…
※「湯本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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