満泉寺村(読み)まんせんじむら

日本歴史地名大系 「満泉寺村」の解説

満泉寺村
まんせんじむら

[現在地名]内浦町満泉寺

時長ときなが村の南にあり、内浦街道が通る。高野山真言宗の満泉寺があり、行延の柿尾ゆきのべのかきお神社蔵の天文一五年(一五四六)一一月一五日の造立棟札によれば、同社造立のため満泉寺は五〇文を奉加している。また山中やまなか熊野神社蔵の木造随身像の背面墨書によれば、同寺は永禄六年(一五六三)一月、同像造立の願主となっている。のち衰退したが、万治二年(一六五九)舜盛により再興されたという。この寺の向いの虚空蔵こくぞう山には廃寺となった咒沢しよたく坊があり、地名の起りとなったという泉がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報