最新 地学事典 「準地衡風方程式系」の解説
じゅんちこうふうほうていしきけい
準地衡風方程式系
quasi-geostrophic equation
数値予報の黎明期に,非発散近似と地衡風近似のもとで基礎方程式系に含まれる音波と重力波を排除し,ロスビー波のみを含む方程式として導出された予報方程式系のこと。1950年代にこの方程式系で初めて数値予報が成功し実用化された。上記の仮定の下では準地衡風渦位というスカラー量の保存式が成立し,その時間積分が安定に計算できるようになった。さらに理論的な解析解を得ることで,傾圧不安定波や成層圏突然昇温,ブロッキングのモドン解,地衡風乱流理論などに広く応用される。
執筆者:田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

