仮定(読み)カテイ

デジタル大辞泉 「仮定」の意味・読み・例文・類語

か‐てい【仮定】

[名](スル)
未定のこと、不確かなことを仮にこうと定めること。また、仮に定めた事柄。「今ここにコップがあると仮定してみよう」「仮定の上に立って物を言う」
論理学などで、ある命題を導き出す推論出発点におかれる前提条件。仮設
[類語]想定設定仮説

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仮定」の意味・読み・例文・類語

か‐てい【仮定】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 一時的に国を平定すること。
    1. [初出の実例]「一時を仮定する豊臣氏の如くにして成らんより」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)
  3. ( ━する ) 仮に想定すること。
    1. [初出の実例]「政党の真面目(しんめんもく)は此の如きものと仮定(カテイ)しますも」(出典花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上)
  4. かせつ(仮設)〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「仮定」の意味・わかりやすい解説

仮定 (かてい)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の仮定の言及

【仮設】より

…数学用語。〈xが0でない実数ならばx2は正の数である〉というような〈AならばB〉の形の数学的定理(または命題)において,Aの部分,上の例では〈xは0でない実数である〉をこの定理の仮定または仮設という。Bの部分,上の例では〈x2は正の数である〉をこの定理の結論または終結conclusionという。…

※「仮定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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