溘焉(読み)コウエン

デジタル大辞泉 「溘焉」の意味・読み・例文・類語

こう‐えん〔カフ‐〕【××焉】

[ト・タル][文][形動タリ]にわかなさま。多く、人の死去のさまにいう。「溘焉として逝く」「溘焉たる死」

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精選版 日本国語大辞典 「溘焉」の意味・読み・例文・類語

こう‐えんカフ‥【溘焉】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 にわかであるさま。たちまち。多く、人の死の形容に用いられる。溘然(こうぜん)
    1. [初出の実例]「惜むべし開校に先だつ一月前病を以て溘焉長逝す」(出典:真善美日本人(1891)〈三宅雪嶺〉狩野芳崖〈岡倉天心〉)
    2. 「薬石其効なくして去る六日早朝溘焉として死去せられたり」(出典:東北新聞‐明治三〇年(1897)二月一一日)

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普及版 字通 「溘焉」の読み・字形・画数・意味

【溘焉】こうえん

急なさま。

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