滝根町(読み)たきねまち

日本歴史地名大系 「滝根町」の解説

滝根町
たきねまち

面積:五〇・七〇平方キロ

田村郡の南東部に位置し、北は大越おおごえ町・常葉ときわ町、東は大滝根おおたきね(一一九二・五メートル)矢大臣やだいじん(九六四・七メートル)を結ぶ稜線を境に双葉郡川内かわうち村・いわき市、西と南は小野おの町に接する。大滝根山・仙台せんだい(八七一メートル)水源とする夏井なつい川が町の西寄りを南流し、その流域に細長い平坦地を形成している。そのほかは山間地。夏井川沿いをJR磐越東線が走り、菅谷すがや神俣かんまた両駅がある。地方主要道は磐越東線に並行して船引ふねひき大越―小野線、神俣からは小野―富岡とみおか線が横断し中通りや浜通りと結ぶ。平地縁辺の台地には観音山かんのんやま遺跡など縄文・弥生時代の遺跡一〇〇余ヵ所が確認されている。古代は安積あさか郡小野郷(和名抄)、中世には小野郷域に成立した小野保に含まれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報