デジタル大辞泉
「潰える」の意味・読み・例文・類語
つ・える【▽潰える/▽熟える/▽費える】
[動ア下一][文]つ・ゆ[ヤ下二]
1 熟しきってつぶれる。
「鼻は朱に染みて西洋蕃椒の―・えたるに異らず」〈紅葉・金色夜叉〉
2 くずれる。ついえる。
「崖ガ―・エタ」〈日葡〉
3 使ってなくなる。消費する。
「財ガ―・ユル」〈日葡〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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つ・える【潰・熟・費】
- 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
[ 文語形 ]つ・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 - ① 押されてつぶれる。くずれる。ついえる。ついゆ。
- [初出の実例]「
或作潰 ツユ」(出典:大般若経字抄(1032)) - 「水壅潰(ツユルトキハ)傷レ人必多〔史記〕」(出典:文明本節用集(室町中))
- ② 熟してつぶれる。熟しきる。熟(う)む。うんでつぶれる。〔名語記(1275)〕
- [初出の実例]「手をのばしてにぎり見るにほどよく熟(ツエ)たる橘なり」(出典:洒落本・神代椙𥄢論(1780)変化退治幕明)
- ③ 城などが陥落する。国などが滅亡する。
- ④ 消費して、なくなる。費消する。ついえる。〔名語記(1275)〕
- [初出の実例]「タカラガ tçuyuru(ツユル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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