潰瘍癌(読み)かいようがん(その他表記)ulcerous cancer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「潰瘍癌」の意味・わかりやすい解説

潰瘍癌
かいようがん
ulcerous cancer

胃癌を肉眼的に分類すると,(1) ポリープ状隆起癌,(2) 潰瘍形成癌,(3) 浸潤を伴う潰瘍形成癌,(4) 浸潤型癌に分けられる。このうち (2) ,(3) を潰瘍癌というが,良性胃潰瘍癌化したものを潰瘍癌と呼ぶこともある。胃潰瘍は再発しやすく,胃粘膜に生じた欠損を補うために上皮細胞増殖が繰返されるうち,異常増殖が起って癌になると考えられるが,胃潰瘍から癌になる率は統計によりまちまちで,数値にかなりの開きがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android