澄み昇る(読み)スミノボル

デジタル大辞泉 「澄み昇る」の意味・読み・例文・類語

すみ‐のぼ・る【澄み昇る】

[動ラ四]
澄んだ月が高く昇る。
有明の月―・りて、水の面も曇りなきに」〈浮舟
澄んだ音色が高く響く。
「これは―・りてことごとしき気の添ひたるは」〈椎本

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精選版 日本国語大辞典 「澄み昇る」の意味・読み・例文・類語

すみ‐のぼ・る【澄昇・澄上】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 月が澄んで高くのぼる。曇りのない月が高くのぼって明らかになる。
    1. [初出の実例]「月のくまなくあかくすみのぼりて見ゆる」(出典:枕草子(10C終)補遺)
  3. 音調が澄んで高く響く。楽の音色がさえる。
    1. [初出の実例]「同じ調(しらべ)ながら遙かにすみのぼりたる声」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)

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