普及版 字通 「濘」の読み・字形・画数・意味
濘
17画
[字訓] ぬかるみ・どろ
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は(寧)(ねい)。〔説文〕十一上に「濘(けいねい)なり」とあり、小さな水のさまとするが、〔広雅、釈詁三〕に「泥なり」とあり、泥濘の意が本義であろう。泥と声義が近い。
[訓義]
1. ぬかるみ、ぬかる、どろ。
2. 小さな水のさま、きよい、きよらか。
3. ひたす、つかる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕濘 ヌメリ/泥濘 ミゾコル
[語系]
濘nyeng、泥nyeiは声義近く、ともに泥濘の状態をいう形況の語であろう。国語の「ぬかる」「ぬかるみ」「どろ」も、その頭音が近い。
[熟語]
濘▶・濘潦▶・濘滑▶・濘滞▶・濘泥▶・濘▶
[下接語]
濘・陥濘・灑濘・深濘・旋濘・汀濘・泥濘・凍濘・濘・道濘・老濘
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報