濡れ煎餅(読み)ヌレセンベイ

デジタル大辞泉 「濡れ煎餅」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐せんべい【×濡れ煎餅】

焼きたてのせんべいを醤油だれにつけたもの。しっとりと濡れた感じで柔らかく、味は濃い。
[補説]千葉県銚子市にある店の創案で、商品化は昭和38年(1963)という。「ぬれせん」は商標名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本の郷土料理がわかる辞典 「濡れ煎餅」の解説

ぬれせんべい【濡れ煎餅】


千葉県銚子市の名産品で、焼いたせんべいを熱いうちにしょうゆに浸し、しっとりした食感をもたせたもの。市内には「ヤマサ」「ヒゲタ」という大手しょうゆ製造会社2社があり、米菓店「柏屋」の二代目横山雄次が考案して1963(昭和38)年に商品化したとされる。廃線の危機に瀕した銚子電鉄が市内大手米菓製造会社「イシガミ」の技術指導により1995(平成7)年に製造・発売した商品が、2006年「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」というフレーズとともに同社ホームページに掲載され、鉄道愛好家を中心に反響を呼び経営難を救ったとされ、このエピソードとともにぬれせんべいが銚子名物として一般にもより広く知られるようになった。◇「元祖ぬれせん」は柏屋、「銚電のぬれ煎餅」は銚子電気鉄道株式会社の登録商標。

出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報

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