日本歴史地名大系 「瀧神社」の解説 瀧神社たきじんじや 岐阜県:美濃市乙狩村瀧神社[現在地名]美濃市乙狩 クエタテ乙狩(おとがり)谷の最奥部、標高約四〇〇メートルに位置し、社殿の近くに滝がある。祭神は高賀山滝大明神。「濃陽志略」に権現祠、「濃州徇行記」に滝権現社とある。明治初年の神社明細帳(県立歴史資料館蔵)には板山(いたやま)神社とみえ、天暦年間(九四七―九五七)頃、藤原高光の創立という伝承を載せる。高賀(こうか)山信仰のなかで、近世に盛んとなった「六社めぐり」の一社で、古来より南高賀ともいわれた。天保一四年(一八四三)の書写という三野国武芸之郡高賀山滝洞乙狩神社由来(長村文書)によれば、藤原高光の妖魔退治に関係する神社で、高賀山滝大明神の神体は矢と剣、祭神を水罔象女尊・瀬織津比尊とする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by