瀬谷子窯址群(読み)せやごようしぐん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「瀬谷子窯址群」の意味・わかりやすい解説

瀬谷子窯址群
せやごようしぐん

岩手県奥州(おうしゅう)市江刺(えさし)区稲瀬の法印山、鶴羽衣台(つるはぎだい)、松山、長根山、水沢山、土山、蔦(つた)ノ木(き)にわたって存在する古代窯址群。法印山、鶴羽衣台においては瓦(かわら)の生産をも行っていたが、大部分須恵器(すえき)の窯址であり、東北地方における最大規模の窯業生産地の一として知られている。瓦窯(がよう)の生産物は胆沢(いさわ)城および覚鱉(かくべつ)城に供給されていたことが判明している。築窯の年代は、9世紀の末葉を上限として、11世紀を下限とするものであろうと考えられている。また、付近には窯生産物を有する竪穴(たてあな)住居址群が存在しており、工人の居住地の様相を把握することのできるまれな例ともされている。

[坂詰秀一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む