瀬越(読み)せごし

精選版 日本国語大辞典 「瀬越」の意味・読み・例文・類語

せ‐ごし【瀬越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川の早瀬を渡ること。
    1. [初出の実例]「早川にながるる沓を手に持て 瀬こしに馬ををふもくるしき〈立圃〉」(出典:俳諧・入聟集(1661頃)上)
  3. 重大な時期。困難な時期。危険な時期。また、それを乗り越えること。堪えきること。
    1. [初出の実例]「一とせの花の瀬(セ)ごしや菊の淵〈作者不知〉」(出典俳諧・毛吹草(1638)六)
    2. 「借銭の淵をわたり付て、幾度びか年の瀬越(セゴシ)をしたる人のいへり」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)五)
  4. せごしぶね(瀬越舟)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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