火の手を上げる(読み)ひのてをあげる

精選版 日本国語大辞典 「火の手を上げる」の意味・読み・例文・類語

ひ【火】 の 手(て)を上(あ)げる

  1. 火をつけて、燃えあがらせる。
    1. [初出の実例]「火の手を上て取こめば」(出典:浄瑠璃・津国女夫池(1721)二)
  2. 感情が激しく燃え盛る。また、ある激しい行動を起こす。
    1. [初出の実例]「どうして私の利己心も火の手を揚げなかったと申せませう」(出典:疑惑(1919)〈芥川龍之介〉)
  3. 相手を怒らせて争い事にする。特に、遊里で、ある客が他の客に出ている女郎を無理にもらい受けるといって争い事にする。〔評判記色道大鏡(1678)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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