火吹竹(読み)ひふきだけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「火吹竹」の意味・わかりやすい解説

火吹竹
ひふきだけ

吹いて火をおこす道具。火吹吹筒、火管、吹火筒、竹火筒などとも書き、ヒフキ、ヒフキダケ、ヒフキヅツなどとよんでいた。竹筒一方の端の節(ふし)を残して、20~60センチメートルくらいの適宜の長さに切り、その節に小さな穴をあけて、息が強く吹き出るようにしたもの。以前は、全国どこの家庭でも、火をおこすときに使っていた。77歳の喜寿の祝いの年の7月7日に、火吹竹をつくって、親戚(しんせき)・知人へ配り、風、台風、火災除(よ)けのまじないとした。

[宮本瑞夫]

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