火弄(読み)ひいじり

精選版 日本国語大辞典 「火弄」の意味・読み・例文・類語

ひ‐いじり‥いぢり【火弄】

  1. 〘 名詞 〙 火をもてあそぶこと。子どもが火をいたずらすること。火いたずら。火あそび。
    1. [初出の実例]「こっちらの火いぢりをして居る女郎はひてへをかなづちで二つほどくらはせると大橋のお今といふはたけだぜ」(出典:洒落本・志羅川夜船(1789)西岸世界)

ひ‐ぜせり【火弄】

  1. 〘 名詞 〙 手すさびに炭火などをいじりまわすこと。火いじり。
    1. [初出の実例]「炉(ゆるり)のほとりに火(ヒ)せせりして咄しゐけるに」(出典:咄本・百物語(1659)下)

ひ‐なぶり【火弄】

  1. 〘 名詞 〙 火をもてあそぶこと。火いじり。火あそび。
    1. [初出の実例]「人待つ宵の火なぶりや」(出典:浄瑠璃・心中重井筒(1707)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android