火攻法(読み)かこうほう(英語表記)fire flooding; in-situ combustion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火攻法」の意味・わかりやすい解説

火攻法
かこうほう
fire flooding; in-situ combustion

地表から空気を送り込みながら油層に点火して,油層の油の一部を燃焼させ,油層温度の上昇と油層圧力の上昇により油層から坑井への油の移動を容易とする方法。高粘度油層やオイルサンドの油の採取に有効な方法である。水を空気と同時または交互に圧入して掃攻効率をよくする湿式火攻法もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の火攻法の言及

【採油】より

…第1の方法は地上で発生させた熱エネルギーを圧入井を通して油層内に与える方法で,圧入流体には水蒸気または熱水が用いられる。第2の方法は油層中の原油の一部を油層内で燃焼させることにより熱エネルギーを発生させる方法で,火攻法と呼ばれる。この場合,燃焼のため圧入井を通して空気を連続的に油層中へ圧入する必要がある。…

※「火攻法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android