火閃銀鉱(読み)かせんぎんこう

最新 地学事典 「火閃銀鉱」の解説

かせんぎんこう
火閃銀鉱

pyrostilpnite

化学組成Ag3SbS3の鉱物。単斜晶系,空間群P21/c,格子定数a0.684nm, b1.584, c0.624, β117.2°,単位格子中に4分子含む。菱形板状または(001)にのびた結晶,ときに束状集合体をなす。劈開{010}完全,断口貝殻状,薄板状結晶では湾曲性を示す,硬度2,比重5.94。ヒヤシンス赤色でダイヤモンド光沢,条痕橙黄色。透過光ではレモン黄色,方位Y=b, X∧c8°,屈折率は非常に高い。溶融度1。HNO3で分解され,SとSb2O3を分離する。濃紅銀鉱や他の銀鉱物に伴う。色と光沢を指して,ギリシア語のpūr(火)とstilpnos(輝く)から命名。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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