火除町(読み)ひよけまち

日本歴史地名大系 「火除町」の解説

火除町
ひよけまち

[現在地名]金沢市暁町あかつきまち

銀杏ぎんなん町の西に位置し、西は御小人おこびと町に通じる。両側町で地子町。火避町とも記した。金沢城下では防火のための空地を火避地として所々に置いたが、当町域もかつてはその一つだったのであろう。延宝町絵図では町域は大部分が藩士奥村因幡(庸礼)の請地となっていた。元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)町名がみえるものの、享保一九年(一七三四)の武士町細見図では「明地、アキ地此所水ツキニテ常ニ不絶」と注記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android