灰被(読み)はいかつぎ

精選版 日本国語大辞典 「灰被」の意味・読み・例文・類語

はい‐かつぎ はひ‥【灰被】

〘名〙
① (「はいかづき」とも) 炭火などが燃えるにつれて、白い灰におおわれること。
※俳諧・小町踊(1665)ちらし「天目の名をかる炭や灰かづき〈立圃〉」
② (灰被天目(はいかつぎてんもく)の略) 建盞系の天目茶碗うち、釉に灰をかぶったような鈍い黒褐色を呈したもの。また、一般に釉にそのような趣を呈した焼物
君台観左右帳記(1511)「天目、つねのごとし。はいかつきを上とする也」
③ (「はいかづき」とも) 吹きたてで灰をかぶった白銀。〔俳諧・類船集(1676)〕

はい‐かずき はひかづき【灰被】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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