炉心シュラウド(読み)ろしんシュラウド(英語表記)core shroud

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炉心シュラウド」の意味・わかりやすい解説

炉心シュラウド
ろしんシュラウド
core shroud

沸騰水型原子炉炉心をおおっている隔壁。 1980年代以降,この炉心シュラウド部分の応力腐食割れ世界的に問題化,日本でも福島第一原子力発電所1号機,中部電力浜岡原子力発電所1号機で発生している。応力腐食割れの原因としてはいくつか考えられているが,海外の例からも原子炉老朽化が大きなポイントとみられるため,日本の電力各社は 97年以降,世界の潮流にならって炉心シュラウドの取替え作業に着手した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android