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応力腐食割れ おうりょくふしょくわれ stress corrosion cracking

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

応力腐食割れ
おうりょくふしょくわれ
stress corrosion cracking

SCCともいう。引張り応力 (残留応力を含む) と腐食の相互作用によって生じる合金材料の割れのこと。時期割れはこの種の割れである。この現象には,亀裂の先端が陽極となって金属が溶解して進展するものと,腐食によって発生する水素原子の侵入 (水素脆性) によるものとがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

応力腐食割れ

全面的な腐食が生じない条件下でも、応力と化学反応である腐食との共同作用で、金属材料に割れが生じる現象。脆(ぜい)性破壊に至る場合もある。多くの合金は特定の溶液中、例えばオーステナイトステンレス鋼は海水など塩素イオンの存在下で、また銅合金(真鍮)はアンモニアの存在下で応力腐食割れを起こす。原子炉など高温高圧水の中での発生が注目されている。

(徳田昌則 東北大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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百科事典マイペディアの解説

応力腐食割れ【おうりょくふしょくわれ】

金属材料の内部にかかる力(応力)と腐食との相乗効果によって材料に割れが起こる現象。特定の環境に置かれた合金に起こりやすい(たとえば,オーステナイト系ステンレス鋼は塩素イオン存在下で,銅合金はアンモニア存在下で)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

おうりょくふしょくわれ【応力腐食割れ stress corrosion cracking】

金属材料は,延性があるために外部から力が加わると伸びたり曲がったりするが,ふつうは割れたり折れたりはしないことが特徴の一つである。このように強靱(きようじん)な金属材料も,ある特別な条件が重なり合うと,ガラス陶磁器のようにもろくなり,表面からひびが入ったり割れたりする。材料がもろくなることを脆化(ぜいか)と呼んでいるが,とくに材料の感受性(材料の固有の性質),環境の腐食性,引張応力の付加という三つの条件が同時に相乗的に関与したときにおこる脆化現象を環境脆化environmental embrittlementと呼び,環境脆化による割れを応力腐食割れ(SCC)という。

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大辞林 第三版の解説

おうりょくふしょくわれ【応力腐食割れ】

金属材料が腐食しやすい環境下で、破壊されるほどの強い力を受けずに、配管の溶接部などが割れる現象。特に原子炉の配管設計で十分な配慮が必要とされる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の応力腐食割れの言及

【核燃料】より

…接触しても徐々に接触していく場合は問題が生じない。しかし燃料の出力を急に上昇させると,ペレットが急に膨張し,被覆管を押すことになるが,これが燃焼の進んだときに起こると,ペレットと被覆の間には核分裂生成物がたまっているので,ペレットに押されるという力学作用と核分裂生成物に腐食されるという化学作用が合わさって,被覆管の応力腐食割れstress corrosion cracking(SCC)により小さな割れ目ができて核分裂生成物のもれの原因となる。以上の現象をペレット・被覆相互作用pellet cladding interaction(PCI)と呼び,燃料棒の性能がきわめて良くなっている現在でもなお研究を要するもれの原因である。…

【核燃料】より

…接触しても徐々に接触していく場合は問題が生じない。しかし燃料の出力を急に上昇させると,ペレットが急に膨張し,被覆管を押すことになるが,これが燃焼の進んだときに起こると,ペレットと被覆の間には核分裂生成物がたまっているので,ペレットに押されるという力学作用と核分裂生成物に腐食されるという化学作用が合わさって,被覆管の応力腐食割れstress corrosion cracking(SCC)により小さな割れ目ができて核分裂生成物のもれの原因となる。以上の現象をペレット・被覆相互作用pellet cladding interaction(PCI)と呼び,燃料棒の性能がきわめて良くなっている現在でもなお研究を要するもれの原因である。…

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