炊村(読み)かしきむら

日本歴史地名大系 「炊村」の解説

炊村
かしきむら

[現在地名]大山田村炊村

甲野こうの村の西にあり、北は阿拝郡山畑やばた(現伊賀町)に接する。西部の植野うえのからは弥生末期の土器・古式土師器などが出土し、東南部の水分みずわけには五世紀中期の前方後円墳寺音寺じおんじ古墳が存在する。西北部の四ッ谷よつやには鎌倉時代の布目瓦を出土した寺院跡と推定される地域が東西七〇メートル、南北三五メートルの規模で存在するが、寺院名ならびに詳しい遺構は分明でない。

元禄六年(一六九三)に新検を改めている。本高一二六三・三八六石、平高一四二七・六七石、寛延(一七四八―五一)頃の戸数一〇五、人口四七八、馬三一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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