点を掛ける(読み)てんをかける

精選版 日本国語大辞典 「点を掛ける」の意味・読み・例文・類語

てん【点】 を 掛(か)ける

  1. 和歌俳諧などに、批点(ひてん)をつける。よいできばえの作品に、しるしをつけて批評する。また、広く批評する。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「無用と存候分に点(テン)かけ申候」(出典:浮世草子・万の文反古(1696)一)
  2. 記号をつける。斜線を引いたり、しるしをつけたりする。
    1. [初出の実例]「右之内可然候を、点を懸可給候」(出典:上杉家文書‐(年月日未詳)(江戸前)上杉定勝自筆名乗書立)
  3. 賭博(とばく)で、勝負を始める際に、その場に保証として銭を出す。
    1. [初出の実例]「打始め候時、点をかけると申事御座候」(出典:博奕仕方風聞書(1839頃か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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