批点(読み)ヒテン

デジタル大辞泉 「批点」の意味・読み・例文・類語

ひ‐てん【批点】

詩歌文章を批評して評点をつけること。訂正する所や要所などに点を打つこと。また、その点。
非難すべき点。欠点。きず。

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精選版 日本国語大辞典 「批点」の意味・読み・例文・類語

ひ‐てん【批点】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 詩歌・文章などを訂正し、または批評して評点をつけること。また、文章中の妙所・要所を示すために、そのわきに打つ点。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「奴(われ)他們(かれら)が批点(ヒテン)(〈注〉ヘウバン)をうくるとも甚(なに)を怕(をそ)れん」(出典:通俗赤縄奇縁(1761)一)
    2. [その他の文献]〔書林清話‐刻書有圏点之始〕
  3. 非難すべき箇所。欠点。きず。
    1. [初出の実例]「予が申せし上の句に、批点のあってか」(出典:歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)(1875)序幕)

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普及版 字通 「批点」の読み・字形・画数・意味

【批点】ひてん

詩文などに評点を加える。〔書林清話、刻書圏点有るの始〕謝枋得軌範七卷目の後に、門人王淵濟の跋り。謂ふ、此の集、惟だ、孟東野をる序、(さき)の赤壁の賦は、先生親筆の批點に係ると。

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