点本(読み)テンポン

デジタル大辞泉 「点本」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぽん【点本】

訓点を付けてある漢籍・仏典・国書などの本。加点本。訓点本。

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精選版 日本国語大辞典 「点本」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぽん【点本】

〘名〙 漢文で書かれた書物に、訓読のしかたを示すヲコト点返り点仮名などを加えたもの。
※大日経義釈批記(884)「以彼寺有故堅慧内供奉点本

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世界大百科事典(旧版)内の点本の言及

【をこと点∥乎己止点∥遠古登点】より

…〈ヲコト点〉は流派により用いる方式を異にするが,ことに平安時代の初期には多数の異なった方式が行われていた。中田祝夫は多数の古点本を研究し,その多数の方式もつぎの8群に類別できるとした。第1群点:西墓(にしはか)点・仁都波迦(にとはか)点,第2群点:喜多院点,第3群点:東大寺三論集点・中院僧正点,第4群点:天仁波流(てにはる)点,第5群点:円堂点・浄光房点・博士家点(経点,紀点),第6群点:禅林寺点・叡山点,第7群点:宝幢院(ほうどういん)点,第8群点:順暁和尚点など。…

※「点本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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