為下ぐ(読み)しさぐ

精選版 日本国語大辞典 「為下ぐ」の意味・読み・例文・類語

し‐さ・ぐ【為下】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ガ下二段活用 〙 身分が低くなる。成り下がる。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「東には被官仕あがり、主の名字を申うくる事はあれ共、しさげたると申て、被官を主にいたし、本名を捨、被官の名字になることはなく候」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品二四)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 程度を低くする。低下させる。退歩させる。
    1. [初出の実例]「名ごや古老のもの共は少(すこし)俳諧も仕さげたる様に相見え候」(出典:曾良宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)閏五月二一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android