為那都比古神社(読み)いなつひこじんじや

日本歴史地名大系 「為那都比古神社」の解説

為那都比古神社
いなつひこじんじや

[現在地名]箕面市石丸二丁目

真砂谷まさごだに池の南東、小丘上に鎮座する。祭神は為那都比古神・為那都比売神、旧村社。「延喜式」神名帳の「為那都比古イナツヒコノ神社二座」に比定される。「為那」は、地名氏族名として、猪名いな(「日本書紀」仁徳天皇三八年七月条など)、韋那君(「古事記」宣化天皇段)、偉那(「日本書紀」宣化天皇元年三月条)、為那郷(和名抄)などとみえる。「新撰姓氏録」で為那(猪名・為奈)と書かれる氏族をみると、摂津国と深く結び付いており、また「住吉大社神代記」によると「河部郡為那山」について「河部・豊島両郡内山惣為那山」とし、当社辺りも為那山に含まれていたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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