烏脇村(読み)からすわきむら

日本歴史地名大系 「烏脇村」の解説

烏脇村
からすわきむら

[現在地名]山東町烏脇

村居田むらいだ村の南、あね川南岸平地と横山よこやま丘陵東麓丘陵に立地。天文二〇年(一五五一)一〇月九日の本郷道厳寄進状(大原観音寺文書)に「大原庄小烏脇」とみえ、田二反を観音寺本尊に寄進している。当時大烏脇と小烏脇に分れていたようで、前者はのちの烏脇村、後者坂口さかぐち村に比定する説がある。当地には佐々木大原氏の支流烏脇氏が居住、応永一一年(一四〇四)一〇月二二日の大原満信寄進状案(同文書)の奥書に「大原烏脇殿美濃守」に渡し申したとみえる。文明一一年(一四七九)八月一六日の聖尊寄進状(同文書)には烏脇次郎左衛門の名がみえる。天文一八年(一五四九)四月五日の野一色亮頼書状(同文書)によれば、野一色のいしき用水の余り水を「烏脇溝」に流すについて違乱せぬよう烏脇谷作人中へ通達している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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