坂口(読み)サカグチ

デジタル大辞泉 「坂口」の意味・読み・例文・類語

さかぐち【坂口】

姓氏の一。
[補説]「坂口」姓の人物
坂口安吾さかぐちあんご
坂口謹一郎さかぐちきんいちろう
坂口昂さかぐちたかし

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精選版 日本国語大辞典 「坂口」の意味・読み・例文・類語

さか‐ぐち【坂口】

  1. 〘 名詞 〙 坂ののぼり口。
    1. [初出の実例]「南院の坂口に下り合て散々に射る」(出典:太平記(14C後)一五)

さかぐち【坂口・阪口】

  1. ( 「さかくち」とも ) 姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「坂口」の解説

坂口
さかぐち

戦国期よりみえる彼杵そのき郡内の地名こおり川の左岸、現在の荒瀬あらせ町の南部にあり、隣接して坂口町がある。愛宕大権現の境内に天文一六年(一五四七)銘の地蔵菩薩像があり、願主は田中道学・妙永と記される。戦国期は肥前佐賀勢の攻撃に対して押えとなる要地であった。大門だいもんはその名残であろう。大村純忠の隠居地である坂口館が築かれていたが、天正一一年(一五八三)頃か、龍造寺隆信からの帰順要請を拒んだとき、家臣らは「坂口の城」に立籠って告解を行ったという。龍造寺氏の軍勢が坂口に向けて進軍したが、その途次に城砦化した丘で交戦、これを退けた(日本王国記)。もとは庄野頼輔の屋敷で、純忠はこれを遊興の場とした。すでに結核に冒されていたらしく、天正一五年四月五五歳で没した。


坂口
さかぐち

[現在地名]金津町坂口

北陸街道沿いの蓮浦はすがうら村内の地で、休茶屋があった。「越前地理指南」に、かき原十楽はらじゆうらく村の「嫁落シ」の地に往還茶屋のあったことが記されているが、堀井家文書(「細呂木村誌」所収)によれば、これらの茶屋が元禄一一年(一六九八)蓮浦村の坂口へ移住している。移住当初は茶屋は四軒であったが、当時困窮していた蓮浦村の田畑をしだいに買集め、天明八年(一七八八)には五〇石と山一〇ヵ所を所持している(「ケ所付覚帳」蓮ヶ浦区有文書)

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