烏飛(読み)からすとび

精選版 日本国語大辞典 「烏飛」の意味・読み・例文・類語

からす‐とび【烏飛】

〘名〙
能楽「翁」で、シテの翁の退場後、三番叟(さんばそう)によって舞われる「揉みの段」で、「えい、えい、えい」の声をかけて跳びはねる舞の型。また、その時に囃(はや)す大鼓、小鼓や笛の手。
※歌舞伎・忠臣蔵形容画合(1865)「『狂言詞で鷺坂が、烏飛びして、ええ』ト伴内三番烏飛びの振にて下手へ這入る」
② 江戸時代、防火設備の一つ。棟の上に井げたを組み、天水桶を入れ、火たたきのほうきなどを備えたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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