烝々(読み)じょうじょう

精選版 日本国語大辞典 「烝々」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう【烝烝・蒸蒸】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 盛んに起こるさま。盛んなさま。
    1. [初出の実例]「二気蒸々、生々の理、万古竭きず」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)二)
    2. [その他の文献]〔詩経‐魯頌・泮水〕
  3. だんだんと進んで行くさま。〔書経‐堯典〕
  4. 蒸気けむりなどの立ちのぼるさま。
    1. [初出の実例]「成於皮下成則従汗孔出、蒸蒸不敢留」(出典解体新書(1774)一)
    2. 「市廛の烟気は蒸々として雲を薫し」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    3. [その他の文献]〔韓駒‐食筍詩〕
  5. 志を得ないさま。ぐずぐずしているさま。〔後漢書‐呉祐伝論〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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