焚き木(読み)たきぎ

精選版 日本国語大辞典 「焚き木」の意味・読み・例文・類語

たき‐ぎ【薪・焚木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かまど、炉などに燃料としてたく細い枝や割木。たきもの。まき。
    1. [初出の実例]「其(その)(ふねの)(き)を取(とて)(タキキ)と為(す)、塩(しほ)を焼(や)かしむ」(出典:日本書紀(720)応神三一年八月(北野本訓))
  3. たきぎのう(薪能)」の略。
    1. [初出の実例]「たきぎの御神事は、昔は時節定まらず」(出典:申楽談儀(1430)薪の神事)
  4. 仏の教え。
    1. [初出の実例]「爰有一伝薪者。法諱勤操。俗姓秦氏」(出典:性霊集‐一〇(1079)故贈僧正勤操大徳影讚)
  5. たきぎ(薪)の行道(ぎょうどう)
    1. [初出の実例]「法華経のたきぎの上に降る雪は、摩訶曼陀羅の花とこそ見れ」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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