薪の行道(読み)タキギノギョウドウ

デジタル大辞泉 「薪の行道」の意味・読み・例文・類語

たきぎ‐の‐ぎょうどう〔‐ギヤウダウ〕【薪の行道】

法華八講の第3日に、行基作といわれる「法華経をわが得しことは薪こり菜つみ水み仕へてぞ得し」の歌を唱えながら、薪を背負い、水桶をになった者を列に加えて、僧たちが行う行道。歌は提婆達多品だいばだったぼん中に、仏が法華経を得るため「水を汲み、薪を拾い、じきを設け」て、阿私仙に従ったとあるのに基づく。

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精選版 日本国語大辞典 「薪の行道」の意味・読み・例文・類語

たきぎ【薪】 の 行道(ぎょうどう)

  1. ( 「法華経‐提婆品」の「即随仙人給所須、採果、汲水、拾薪、設食」から ) 仏語。法華八講の法会の第三日、第五巻の提婆品を供養する際に、行基菩薩の作と伝える「法華経をわが得しことは薪こり菜摘み水くみ仕へてぞ得し」の歌を唱えながら、薪を負い水桶をになった者が僧たちの列の後に従って行道する儀式。薪讚(たきぎさん)
    1. [初出の実例]「五巻の日 薪の行道あり」(出典:五代帝王物語(1302‐27頃)亀山)

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