焚書・坑儒(読み)ふんしょ・こうじゅ

旺文社世界史事典 三訂版 「焚書・坑儒」の解説

焚書・坑儒
ふんしょ・こうじゅ

秦の始皇帝書物を焼き,儒者などの学者を穴に生き埋めにして行った言論統制策
法家の李斯 (りし) の提案で公の記録や書物,秦の歴史書,医・卜 (ぼく) ・農業以外の民間の書物(諸子百家の書など)を没収して焼き捨て(前213)させたものが焚書。これに対して不老不死仙薬を探索させた方士らが始皇帝をあざむいたことから,責任逃れをする学者たち460余人を生き埋めにした(前212)のが坑儒。のちの漢代に,始皇帝の暴虐ぶりを儒家たちが批判する中で誇張したものといわれる。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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