無かった(読み)ナカッタ

デジタル大辞泉 「無かった」の意味・読み・例文・類語

なかっ◦た

[連語]
《形容詞「ない」の連用形+完了の助動詞「た」。中世後期以降の語》
ある事柄過去に存在しない意を表す。「こんなに大きな地震は―◦た」
過去のある状態心情などを打ち消す意を表す。「あの料理はうまく―◦た」
《打消しの助動詞「ない」の連用形+完了の助動詞「た」》過去のある動作作用を打ち消す意を表す。「なかった」は「なんだ」に代わって江戸末期ごろから用いられはじめた。「雨で外に出られ―◦た」
今朝一度もおまへに合は―◦たねえ」〈人・恵の花・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 連語

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む