無算講(読み)むさんこ

精選版 日本国語大辞典 「無算講」の意味・読み・例文・類語

むさん‐こ【無算講・無三向】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「むさんこう」の変化した語。成算無くして事をなす意 ) やたらに事を行なうさま。やみくもにするさま。無理やりするさま。〔譬喩尽(1786)〕
    1. [初出の実例]「毒じゃあろがひとつも構はず、むさんこにくふさかい」(出典:滑稽本・大師めぐり(1812)上)

むさん‐こう【無算講・無三向カウ】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙むさんこ(無算講)
    1. [初出の実例]「お茶屋へ行きながら姫買せずと、散財だけして無三向(ムサンコウ)に粋がって銭を取られる奴は」(出典咄本・臍の宿替(1812)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android